Googleより2021年1月29日で終了すると正式告知のあった「data-vocabulary.org」のサポート。サーチコンソールの「パンくずリスト」のエラーを見て複雑な気持ちになっていませんか?安心してください。対処法があります。

data-vocabulary.org スキーマのサポートは終了します

サーチコンソールの「パンくずリスト」で見つけて「ちょっと待ってよ」という気持ちになったかもしれません。

data-vocabulary.orgスキーマのサポートは終了します
パンくずリストのエラー

このエラーですが、少し前のワードプレスのテーマを使ったサイトや、昔ながらのサイトを使っている場合に発生します。ただ、パンくずリストに関係するGoogleデベロッパーガイドを読むと、今のところは無視してくれるようなので検索順位に大きな影響はなさそうです。これで少し安心できます。

Googleデベロッパーガイド~パンくずリスト~

対処法は「schema.org」への移行

data-vocabulary.orgを使用している場合、対処方法はschema.orgへの移行することです。とは言え、サイト開発者でないと移行作業を行うのは難しいです。そこで状況から対処法を考えてみましょう。

ワードプレスを使っている場合

ワードプレスで使っているテーマを確認します。そして、テーマを開発しているところへ問い合わせしてみましょう。または、開発している会社のホームページを見て、対応したバージョンのテーマが用意されていないか確認してみましょう。すでに対応済みのテーマが用意されている場合は、手順に沿ってバージョンアップしておきましょう。

オリジナルのウェブサイトを使っている場合

この場合、ウェブサイトを開発した会社へ問い合わせないと話が前に進みません。ここで注意しておきたいのは「費用」と「対策期間」です。何らかのコードを変更するという場合、ほとんどの開発会社は対策費用として料金を請求してきます。また、いつまでに対策できるのかも確認しておきましょう。きちんとスケジュールを決めておかないと、「今すぐ案件」ではないため、後回しにされてしまう可能性があります。

data-vocabulary.org は今後も無視されるのか

これは判断が大変難しい部分です。現状では無視されるだけで検索順位に影響するという情報もなく、「data-vocabulary.org」が使われているページも有効のままということですが、将来のことはわかりません。この件に関してはW3Cが決めていることではなく、Googleルールなので数年後に「検索順位に影響します」というアナウンスが出る可能性もあります。

そういう意味では、今のうちに「schema.org」への移行を検討し、できるだけ早めに対策しておくのが安心です。