ホームページを公開しているけれど、問い合わせや相談、資料請求がない。
こんなお悩みをお持ちなら、今回の内容を自分でやってみることで、新しい可能性を発見することができるかもしれません。あなたのホームページでは、これからお話することがきちんと出来ているでしょうか。
ホームページに必要な3つの基礎知識
ホームページに多額の費用を使って制作し、公開しても全く思ったような反応が出てこない。こういうとき慌ててしまって無闇にあちこち修正してしまう人がいます。偶然に上手くいくこともありますが、ほとんどの場合は変化を感じることはありません。ですから、無闇に何かをする前に、まずはホームページで反応を得るために必要な3つの基礎知識を知り、あなたのホームページに備わっているか確認しておきましょう。
迷わせない
ホームページって、凝った作りにしようと思うといくらでも複雑にすることができます。ぐるぐる動く画像を入れたり、自動でスライドするようにしたり。いきなり動画を再生することもできます。
また、難しい操作方法で目的の情報へたどり着くようにもできます。しかし、こうしたことはホームページの訪問者に「迷い」を生み出す原因になります。
- どこを押せばいいのか
- 自分の見たい情報へ簡単にたどり着けない
- 画像が動いてイライラする
人は「迷う」という感覚を持つと、腰を据えてじっくり理解しようとしない生き物です。どちらかというと、「早くその場から離れたい」というのが本心です。もし、あなたのホームページが素人さんから見て「迷うよね」と感じられる要素があるのなら、迷わせない工夫を取り入れる必要があります。
わかりやすい
ホームページで公開している情報ですが、わかりやすい文章や写真、イラストになっているでしょうか。アーティストさんのホームページでない限り、一捻りした表現や文豪にしか理解できない比喩、抽象的な写真やイラストは「わかりづらい」と判断されてしまいます。
いくらその表現方法に高い価値があったとしても、ホームページへ訪問している人からすると「全く関係なし」というのが真実です。「パッと見てわかる」こういう状態になっているか確認してみてください。もし、次のような文書に似た伝え方や表現方法、言葉の選び方になっているのなら「わかりやすさ」から遠ざかっています。
- 論文
- 法律書
- 国が発行する申込書
- 助成金申請書
- 携帯電話会社の書類
「悪文」と呼ばれるものに近いですから、すぐにでも改善していくことが必要です。
役立つ
ホームページに掲載している情報は、役立つ内容を目指す必要があります。すべての情報が役立てば最高ですが、そんなことは事実として無理なので、役立つ情報が7割以上あるように意識しておきましょう。例えば、
- 今日は○○ホテルのラウンジでランチしました
- 昨日は日本海へ海水浴に行きました
- 仲間とキャンプに行ってBBQしました
こういう情報は、プライベートを伝えることが見ている人に役立つならOKですが、一般的なビジネスでは役立たないことがほとんど。あなたにとって「役立つ」のではなく、見る人にとって「役立つ」かどうかで考えてみてください。
ホームページ診断に大切なユーザビリティとは
ホームページの基礎をお話したので、続いて診断に大切なユーザビリティをお伝えします。ユーザビリティとは、ホームページの成果をアップさせるために必要なことです。それでは、具体的な内容をお話していきます。
ターゲット
ユーザビリティで最初に大切なのは「ターゲット」の設定です。あなたのホームページを見てほしい人は、どんなタイプの人なのかと言い換えてもいいでしょう。
いかがでしょうか?あなたのホームページに反応してもらいたいターゲットは明確になっているでしょうか。もし明確になっていないのなら、ホームページの成果に影響するユーザビリティを改善することはできません。
ということは、訪問者から信頼を得ることも、喜んでもらうこともできませんので、いつまでがんばってもホームページから思っているような成果は生まれません。
ユーザー目線
ターゲットが明確になっていると、ユーザー目線で物事を考えることができます。年代や性別、職種や年収、ライフスタイルなどにより、好みのデザインや言い回し、使いやすさの基準が変わってきます。
そしてユーザー目線を取り入れることで、
- ユーザーの悩みを解決できる
- ユーザーの満足度をアップできる
- ユーザーから選ばれる
という流れが出来上がり、ホームページが集客装置や販売装置に生まれ変わっていきます。
ゴールの明確化
ホームページから得ようと思っている成果(ゴール)は明確でしょうか?というのも、ホームページを制作してもゴールが曖昧なところが多いのです。では、ゴールにはどのようなことを設定すれば良いのでしょうか。代表的なものは以下の3つです。
- ホームページで商品やサービスを販売する
- ホームページから問い合わせをもらう
- ホームページから資料をダウンロードされる
それぞれのゴールをごちゃ混ぜにしている人もいますが、それぞれ訪問者に進んでもらう流れが変わってきます。
例えば、ターゲットが「購入する」という意識でホームページへ訪問しているのに、ゴールが「資料のダウンロード」だと回りくどくて選ばれません。だって、すぐに購入したいのですから。
反対に「購入する」意志がなく検討している段階のターゲットなら、セールスしても暑苦しいので選ばれません。それよりも「問い合わせ」「相談」するゴールの方が欲求にマッチしています。
あなたのホームページのゴールを見極めましょう。
ホームページ診断44チェックシート
それでは、ホームページ診断44のチェックシートを公開します。このチェックシートは簡単な診断項目と診断結果を示すスコアシートになっています。「YES」の場合はスコアシートの得点を加算します。点数は高い方が良いのですが、高いからといって成果が出るサイトだとは限りません。あくまでも最低限の機能を満たしていると判断するのが正しい使い方です。
目安として合計点数が400点以上なら、サイトの作りに大きな問題はないと言えるでしょう。400点以下なら、加点されなかった部分を徐々に改善していってもらいたいと思います。中小企業さんや個人事業主さんのホームページは元より、ECサイトの診断にも使えます。また、自社と他社の両方を診断し違いを見つけるアイテムとしてもご活用いただけます。
それでは、以下に44のチェック項目を掲載します。落ち着いて診断したい方は、下の方にチェックシートのPDF版が用意してありますので、印刷してご利用ください。
ホームページの目的 | 点数 | ||
□ | ホームページに求めるゴールは決まっていますか? | 10点 | |
□ | ホームページへ訪問してほしいターゲットは決まっていますか? | 10点 | |
分析 | |||
□ | Googleアナリティクスを導入していますか? | 10点 | |
□ | Googleサーチコンソールを導入していますか? | 10点 | |
□ | ツールを使ってアクセス解析を行っていますか? | 10点 | |
□ | アクセス解析の結果を使ってホームページを改善していますか? | 10点 | |
□ | どのページが最も見られているか知っていますか? | 10点 | |
□ | 成功の基準を決めていますか? | 10点 | |
わかりやすさ | |||
□ | カテゴリーはきちんと分類されていますか? | 10点 | |
□ | 内容がイメージできるタイトルになっていますか? | 10点 | |
□ | ターゲットに合わせた言葉を使っていますか? | 10点 | |
□ | よくある質問をまとめてありますか? | 10点 | |
□ | サービス内容はまとめられていますか? | 10点 | |
□ | スマートフォン対応されていますか? | 10点 | |
ページのたどりやすさ | |||
□ | メニューは、どのページからも迷わず見つけられますか? | 10点 | |
□ | 現在のページが全体の中でどこに位置するのかわかるようになっていますか? | 10点 | |
□ | どのページからでもトップページやカテゴリーページに移動できますか? | 10点 | |
□ | ホームページ内でリンクが切れているページは存在していませんか? | 10点 | |
コンテンツ | |||
□ | 文字の大きさはターゲットに合っていますか? | 10点 | |
□ | 文字の色を3色以上使っていませんか? | 10点 | |
□ | リンクと間違える装飾をしていませんか? | 10点 | |
□ | 見出しと本文がわかるようになっていますか? | 10点 | |
□ | 行間はターゲットが読みやすい状態になっていますか? | 10点 | |
□ | 句読点は正しく使われていますか? | 10点 | |
□ | 機種依存文字を利用していることはありませんか? | 10点 | |
□ | 誤字脱字を見つけた場合はこまめに修正していますか? | 10点 | |
□ | 継続してコンテンツを更新していますか? | 10点 | |
獲得・流入 | |||
□ | ホームページへの流入方法を考えていますか? | 5点 | |
□ | 見込みユーザーの獲得に検索エンジンを使っていますか? | 5点 | |
□ | 見込みユーザーの獲得にSNSを使っていますか? | 5点 | |
□ | 見込みユーザーの獲得に広告を使っていますか? | 5点 | |
コミュニケーション | |||
□ | 最低でも1日に一度はメールのチェックをしていますか? | 10点 | |
□ | ターゲットの行動を分析していますか? | 10点 | |
□ | ターゲットの悩みを分析していますか? | 10点 | |
□ | 自分達でホームページが更新できるようになっていますか? | 10点 | |
□ | 最新の投稿が夏季休暇や年末年始のお知らせになっていませんか? | 10点 | |
内部機能 | |||
□ | サイトマップは作られていますか? | 10点 | |
□ | ホームページ内を検索できるようになっていますか? | 10点 | |
情報開示 | |||
□ | 会社概要のページはありますか? | 10点 | |
□ | ホームページで販売する場合、特商法ページはありますか? | 10点 | |
□ | 問い合わせ方法がわかるようになっていますか? | 10点 | |
□ | プライバシーポリシーのページはありますか? | 10点 | |
□ | 個人情報の収集についてのページはありますか? | 10点 | |
セキュリティー | |||
□ | データ送信にはSSL暗号化技術を使うようになっていますか? | 10点 |
ホームページ診断後はテストが必要
ホームページの診断を行った後、それだけで安心してしまう方がいらっしゃいます。でも、診断しただけでは何も変化は起こりません。診断した結果から、上手くいっていない部分を修正してテストを実施しましょう。
修正とテストを繰り返し行うことで、あなたのホームページにぴったり合った方法が発見できます。テストは面倒に感じますが、トライ&エラーで繰り返すしかありません。一撃必殺の技は残念ながらありません。魔法の杖も秘技もありません。あるのは、論理的にパターンを分析し、テスト結果から最善策を見つけることです。
診断結果は成功への道しるべ
診断結果は、これまで「何をすればいいのかわからない」という曖昧模糊としていた悩みをスッキリさせてくれる、言わば成功への道しるべです。ここが意外に大切でして、私のクライアント様もご相談いただくことで「何をすればいいのかわかるのでやっていても気持ちが楽」とおっしゃいます。
もし、あなたが
- ホームページを公開しても全く反応がない
- コンサルさんを頼んだのに成果が出ない
- SEO対策業者さんに頼んでいるけれど上手くいっているのかよくわからない
というようなことがあれば、まずは上のチェックシートを使って診断してみてください。その上で、第三者の意見を聞きたい。ホームページのセカンドオピニオンを受けてみたいと思われたのなら、京都日比野新事務所へお問い合わせください。あなたのホームページが持つ新しい価値を一緒に発見し、反応を生み出す企画をご提案できると思います。