メルマガなんて配信しても効果ないに決まっている。こんな話を耳にすることが増えました。おそらくSNSやスマホアプリによって顧客とコミュニケーションを取れる方法が増えたため、こういった意見が真実味を帯びているのだと思います。
しかし、本当にこの意見は正しいのでしょうか?ひとつ確実に言えることは、今でもメルマガは顧客と濃いコミュニケーションを構築するためには十分に活用できるツールだということです。そこで今回は、まだまだメルマガが効果的である理由や正しい活用方法、改善ポイントについてまとめました。
メルマガ配信は効果があるのか?
メルマガ配信は効果があるのかというと、効果はあります。その理由は次のような事実があるからです。
- 興味を持っている人が登録している
- 自社でコントロールできるメディアである
- 顧客との接点を増やしやすい
また、効果があるから行われている事実としては、アパレル大手(オンライン販売やオンライン営業も行っている)「ユナイテッド・アローズ」が今でもメルマガを定期的に配信していることでしょう。メルマガはSNS広告やGoogle広告、Yahoo!広告とは違い、自社メディアですから自分たちで見てもらうタイミングをコントロールできます。キャンペーン前には目に付くように配信し、キャンペーンの無いタイミングは控えめにする。こういうことも簡単に行えます。
効果が無いから流行らないと言われる本当の理由
このようにメルマガはSNSと同じように「使い方」によって成果が期待できます。しかし、インターネットでは「効果が無いから流行らない」と言われていることが多いです。なぜこうした意見が多いのかというと、メルマガは放って置いても自然に読者が増えないからです。メルマガを配信してコミュニケーションを取るためには、何らかの費用を使い読者を獲得するところから始めないといけません。
例えば、インターネット上に広告を出稿し、そこからランディングページへ誘導。ランディングページで価値をわかってもらえればメルマガ登録。こういった一連の流れが必要になります。そして、この流れは「ビジネス感覚」を持っていないと作れません。そのため副業でちょっとやってみる人や、有名人(例えば本田翼さん)みたいな扱いを望んでいる人からすると、簡単に読者が増えないので「やっても意味がない=効果が無い」という理屈になっているのです。
しかし、ここで気づいて頂きたいのですが、あなたに「ビジネス感覚」があるのなら、一人の読者をお金と引き換えに獲得する価値を見いだせるのなら、メルマガはこれからも太くて濃い関係性を構築するツールとして使い続けられることは間違いありません。
メルマガ配信の正しい考え方
メルマガ配信の考え方というものがあります。いたずらにメールアドレスを知っている人へ送って良いものではありません。次のポイントをしっかりと理解して正しく配信する必要があります。
- 配信希望の方だけに送る
- いつでも解除できるようにしておく
- 意味のある情報を送る
例えば次のようなタイミングで送るのがおすすめです。
- コンテンツ(お役立ち情報)の更新タイミング
- 新商品の入荷案内
- キャンペーンの告知
私はオートバイに乗りますので、バイク用品ブランドである「ジャペックス」という会社のメルマガに登録しています。ここのメルマガは不定期なのですが、新商品の入荷や在庫切れしていた商品が入荷したタイミングでメルマガが届きます。興味のあるブランドなので、届いたら必ずメールを開いて見ますし、数ばかり多く送ってくることもないので毎回楽しみにしています。
将来、余程残念な対応や内容にならない限り、ここのユーザーで居続けると思うんですね。こういう風にメルマガを上手に使っておられるところもありますので、正しい考え方の元にメルマガを送っていただくことが重要です。
メルマガ配信の効果測定は必須と考えよう
今のメルマガには画像や動画を使うことができます。これ、技術的には従来の「テキストベースのメルマガ」ではなく「HTML形式のメルマガ」を利用することで実現しています。そしてHTML形式のメルマガは、見た目のインパクトだけではなく、次のようなメリットを得ることができます。
- メールが開封されたかどうか
- メールに記載したURLがクリックされたかどうか
- メールから購入した人はどれくらいか
こういった情報を測定し、メルマガがどういった効果を生み出したのかを数字として判断することができます。せっかくメールを送るのですから、ビジネスで有効活用しましょう。そのためには効果測定は欠かせません。必ず測定は行うようにしてメール配信しておきましょう。
配信効果を高める改善5つのポイント
メルマガの配信効果を高める5つのポイントについて解説します。
- クリック率を高めたい
- クリック率を高めたい
- 読まれるようにしたい
- 効果的なメルマガ形式を知りたい
- 配信前にチェックするポイント
それでは詳しく見ていきます。
開封率を高めたい
メールの開封率を高めたい場合は、タイトルの付け方を工夫しましょう。ポイントは、このメールを読むことでどういったメリットがあるのかを、15文字以内で表現するようにします。
また最近ではウィルスやスパイウェア、ランサムウェアなどの脅威を感じ、メールを開封することに躊躇される方もいらっしゃいます。そういう場合は「会社名+個人名」をメールタイトルの最初に書いておくことで信頼してもらいやすくなります。
クリック率を高めたい
メールを開いたけれど、内容にあるURLがクリックされない。こういう場合の改善ポイントはメール本文にあります。
- 文章を読みやすくする
- クリックしてもらいたいURLをわかりやすくする
- メールのデザインをシンプルにする
例えばクリックしてもらいたいURLを次のように変えることで改善しやすくなります。
- バナー
- ボタン
- テキスト文字の装飾
目立せながら押しやすくしておきましょう。スマートフォンでメルマガを読まれている方もいらっしゃいますので、クリックして欲しい部分が小さすぎないか、メール配信する前に自分でチェックしておく一手間が必要です。
読まれるようにしたい
メルマガを配信しても読まれない。こういう場合、配信しているタイミングが良くないこともあります。
メルマガを配信するターゲットの生活時間を見直すことで改善できることが多いですね。私も以前経験したのですが、歯科医院の先生にメルマガ配信をするとき、いくら送っても開封されないことがありました。このとき開封率を計測していたため、一つのパターンに気づくことができました。どうも歯科医院の先生にはメールを見るサイクルというものがあるようなんですね。そこで、そのサイクルに合わせてメルマガ配信すると、高い開封率に変化したということがありました。
ターゲットによって「読まれやすい時間帯」「曜日」というものは存在します。どういった生活スタイルなのかを考えることで改善しやすくなります。
効果的なメルマガ形式を知りたい
効果的なメルマガ形式を覚えておくと楽になります。悩むことが減りますからね。ポイントは非常に簡単です。
長すぎないメルマガ
無理に画像を入れる。ダラダラと長い内容にする。そんな必要はありません。ササッと読み切れるくらいの量でOKです。
配信前にチェックするポイント
このポイントは2つあります。
- リンク切れ
- 送信先の絞り込み
リンク切れは危険です。せっかく興味を持ってクリックしてもらっても、狙ったページへ誘導できませんので購買タイミングを逃してしまいます。
送信先の絞り込みもチェックしましょう。メルマガの内容と送信先が合っているのかダブルチェックしても良いです。
メルマガから売上につなげるには
開封率やクリック率が上がる。そうすると「売上も上がる」。このように考える方もいらっしゃいますが、これだけでは売上につながりません。大切なのは開封した人、クリックした人が「どの商品やサービスに興味を持ったのか」を把握し、計測した情報から売上につなげる仕組みを構築することです。
開封率がアップした!クリック率が増えた!だけで終わってはいけません。読者が反応するのは何か。興味を持つのは何か。顧客視点で欲求を知る努力を続けることが大切です。
さいごに
メルマガをSNSやブログと比較してはいけません。あえて比較するならDMの後継ツールとして比較しましょう。
メルマガは瞬間的に見込み客を獲得する(バズって集める系)ものではなく、広告という費用を使って(投資して)じわじわと読者を購入して増やすという意識が必要です。これからもメルマガは存続すると思います。お客様と長く付き合いたい方や、安定した売上を考えている方は、メルマガ配信を取り入れてみてください。