ホームページやオウンドメディアは元より、ECサイトでも集客のためにSEO対策がなされています。SEO対策は結果が上位に入ってくれば少しは安心できますが、上位に入ってくるまでは毎日ハラハラしますし、急激な上がり下がりを目にすると慌てて「何がいけなかったんだろう」と不安になり、よくわからないまま原因を探し始めてしまいます。
でも実測値を使った、SEO対策の効果が出るまでの期間が予め想定出来ていれば、あなたもかなり安心できるのではないでしょうか。私自身もそうでしたし、私のクライアント様も同じように感じていらっしゃたので、2020年3月から趣味と実益を兼ねて狙ったキーワードで上位に表示されるまで、どのくらいの期間が必要なのかを測定してみました。
効果を測るための前提条件
今回、測定するためのサイトは、私が趣味と実益を兼ねている「鉢植えブルーベリー」に関するブログです。
2020年3月からスタートし、2021年1月25日時点でGoogleサーチコンソールが「有効」と認識している投稿ページ数は30になっています。
SEO対策として狙ったキーワードは「ブルーベリー 鉢植え ブログ」です。正直なところ競合はほとんどありませんし、月間平均検索ボリュームは10~100になっています。
ブログの投稿ペースはというと、2020年3月から6月までは週に2~3本書いていましたが、その後はパタっとお休みし、再開したのは2021年1月25日。SEO対策のブログ投稿ペースとしては「サボりまくり」という状態です。さらに、サイトを見て頂くとわかりますが、1記事の文字数は少ないです。1500文字もありませんし、H2やH3の見出しもほとんどありません。
一般的なSEO対策の結果が出ると言われる期間
インターネットで検索すると出てきます。一般的には、3~6ヶ月と言われています。SEO対策会社の情報にも、同じくらいの期間が公表されています。
ただ、インターネットで出てくる情報を見ていくとわかりますが、実測値に近い情報はあまり見当たりません。キーワード部分がモザイクで隠されているか、企業がまとめた情報を表形式にして公表しているくらいです。そのため、SEO対策をスタートされた担当者や、これから力を入れていこうとされている企業様にとっては、「本当はどんな風に変動して最後はどうなるのか」がわからないまま、なんとなく納得することになっているはずです。
実測値で見ていきましょう
約10ヶ月を掛けた結果をこれから一緒に見ていきましょう。
2020年3月1日~2020年5月31日の結果
Googleサーチコンソールの結果を見ると掲載順位は40位になっています。全然ダメダメな状態ですが、新規サイトでスタートしていますので「こんなもの」という感じです。
2020年6月1日~2020年8月31日の結果
約半年で一気に6位まで上昇しています。一般的な話も間違っていないということがわかります。
2020年9月1日~2020年11月30日の結果
ここで面白いことになっています。似たキーワードが2つ登場しています。それぞれ4.3位と4.8位になっています。Googleもキーワードの扱いと順位に困っているのでしょうか。実際には、そんなことは無いと思いますが、他のクライアント様でも一時的に似たキーワードが2つ同時に上位へ出てくることがあります。そして、こういう現象が起こってしばらくすると、どちらかが下がり、どちらかが上がる傾向にあります(経験談)。
2020年12月1日~2021年1月25日の結果
1月が終わっていないので中間報告になりますが、なんと1.3位になっています。実際にブラウザのシークレットモードで検索してみると、2位に表示されていました。
10ヶ月くらいは必要
今回の結果を見て頂くと、そんなに競合が多くない3単語キーワードでも、ゼロからスタートすると10ヶ月くらいは必要ということです。もっとこまめにブログを書いて投稿していれば、2~3ヶ月は早くなったかもしれませんが、最終的に順位が落ち着くまでを考慮すると10ヶ月というのがひとつの目安になると私は思っています。
さいごに
最後に、実測値を知るために使った「鉢植えブルーベリー」のサイトですが、このサイトは私がゼロから制作しました。と言っても、ワードプレスをインストールして、有料テーマを入れて画像と文章を追加して終わりなんですが、外部の「SEOに強い」と呼ばれている制作会社には依頼していません。
そしてSEO対策のキモでもあるブログ記事(コンテンツとも呼びます)は、ランサーズやクラウドワークス、クロコなどは一切利用せず、自分自身でキーワード選定から検索意図をリサーチし、自分の手で書き上げ投稿しました。このような労力を使ったことで、自分で対策したことの無い人にはわからない「SEO対策の勘所」が、これまでよりもわかってきたように感じています。
SEO対策は情報を読んでいるだけでは変化を起こせません。少しずつでも自社で労力を注いでいくか、外部の力を借りてみるか、まずは行動してみてください。「知っている」と「やっている」では、まったく結果が違ってきます。