出典:京都新聞(2021/02/21 14:00)
アプリ開発に73億円らしいです。そして、日本の代表である方は開発費を「知らなかった」ということです。ということは、誰が開発費の可否をしたのでしょう。この分だと後から「追加機能開発」などもOKになるかもしれないですね。開発費は青天井かもしれません。
五輪アプリとは
あまり耳なじみのないキーワード「五輪アプリ」ですが、どういう趣旨のアプリなのかを調べてみました。比較的分かりやすかったのが静岡新聞の記事です。リンクを張っておきますので興味があればご覧ください。
出典:静岡新聞(2020/12/10 16:27)
要約すると、五輪の新型コロナウイルス対策として、入国する外国人観光客や日本人観客に使う「健康管理アプリ」です。すでに日本国内では「COCOA」が稼働していますが、あれのグローバルバージョンというところでしょうか。COCOAのようにマスト機能にバグが無いことを願います。
アプリ開発費
今回の政府(首相)の答弁「開発費を知らなかった」という話ですが、実はこれって企業の基幹システム導入でもありがちな話です。
というのも、多くの現場で経験してきましたが、開発費に敏感であるべき経営者層が基幹システム導入の打ち合わせや説明やプレゼンに参加せず、最後に社内の担当者から説明を受けて「〇〇千万円必要です。これは安いほうです。」というような話になり、よくわからないまま「だったらOK」ということで「実は詳しい開発費は知らなかった」という流れが出来上がります。
ソフトウェア開発で重要なポイント
ソフトウェア開発というものは多くの場合「事業や組織の根幹」に影響を与えるものになります。ですから、経営者層が常に関わっておくことが大切です。後から「知らなかった」といくら話しても、まわりの人は「お前の事業だろ」「お前の会社だろ」ということになり許してもらうことはできません。政府くらい大規模な話になると細かく内容を知ることは難しいとは思いますが、企業では許されないですね。
企業のシステム導入を考える時、今回の政府の対応から学べることは多いと思います。他人事にならないよう、経営者層も積極的に時間を作り、面倒がらずに参加しましょう。基幹システム導入の成功は、経営者層の参加と決断に深く関わっています。