『ボッテガ・ヴェネタのSNS閉鎖、高級ブランドのトレンドを予兆か』

（出典：Forbes JAPAN）

https://forbesjapan.com/articles/detail/39343

2021年1月19日にForbes JAPANから発信されたこの記事を見て、物凄く腑に落ちたことがあります。ボッテガ・ヴェネタのようなハイブランド商品ではなくても、同じ業界の中で高単価の商品をECサイトで扱っている場合、いくらSNSで広告を出稿しても投稿を続けても利益にならないという経験をしてきたからです。

確かにフォロワーや「いいね」は増えます。トラフィックも増えます。でも、経営という側面で大切な利益につながらないのです。正直なところ、利益を生まないのであればSNSを使ったデジタル戦略は意味がありません。理由は手間と時間とお金ばかり使っているだけだからです。

反対に、これは現在やっていることですが、SNSではなく発送時の同梱物を少し変化させて整えることで、前年同月比120%を超える売上を出すことができています。

一般的にはWebマーケティングの世界では「SNSをフル活用」という話に落ち着くのですが、自分としては「本当かな」と常に思っていた次第です。でも今回のこの記事によって自分自身の考えや肌感覚が正しかったのではないかと思っています。

SNSをECサイトの集客や販売に利用する場合、扱っている商品やサービスのターゲットが「マス向け」なのかどうかをまず見極めましょう。マス向けであればSNSは強力なツールになり得ます。しかし「マス向け」ではなく、同業の中では「高い部類」に入る商品やサービスなら、SNSに労力や費用を注ぎ込むよりも、もっとターゲットに相応しい（ターゲットが喜ぶ）戦略や戦術を検討する方が合理的です。

オンラインショップだから「SNS」という考えはおすすめできません。あくまでもSNSが販促でプラスのツールになるのは「マス向け」の（価格競争に巻き込まれやすい）商品やサービスの場合だと考えておきましょう。